禁煙外来
ニコチン依存症について
いつでもやめられると思って吸い始めたのに、いつの間にかタバコと離れられなくなってしまうのはなぜでしょう。禁煙に挑戦しても、つい吸ってしまうのはなぜでしょう。これは、タバコの煙に含まれるニコチンが、麻薬にも劣らない強い依存性をもつからです。
そのため、現在では、喫煙する習慣の本質は「ニコチン依存症」という、治療が必要な病気であるとされています。では、タバコを吸うという行為が、どのようにして「ニコチン依存症」に至るのでしょうか。
タバコを吸うと、ニコチンが数秒で脳に達し、快感を生じさせる物質(ドパミン)を放出させます。
ドパミンが放出されると、喫煙者は快感を味わいます。同時に、またもう一度タバコを吸いたいという欲求が生じます。その結果、次の1本を吸って再び快感を得ても、さらに次の1本が欲しくなるという悪循環に陥ります。この状態がニコチン依存症(=喫煙の習慣)です。
風邪を意志の力で治せないのと同じように、病気であるニコチン依存症を意志の力だけで治すことは難しいのです。最近では、禁煙治療が健康保険等で受けられるようになるなど、ニコチン依存症を治すための環境が整いつつあります。禁煙しようと思ったら、当院までお気軽にご相談ください。
そのため、現在では、喫煙する習慣の本質は「ニコチン依存症」という、治療が必要な病気であるとされています。では、タバコを吸うという行為が、どのようにして「ニコチン依存症」に至るのでしょうか。
タバコを吸うと、ニコチンが数秒で脳に達し、快感を生じさせる物質(ドパミン)を放出させます。
ドパミンが放出されると、喫煙者は快感を味わいます。同時に、またもう一度タバコを吸いたいという欲求が生じます。その結果、次の1本を吸って再び快感を得ても、さらに次の1本が欲しくなるという悪循環に陥ります。この状態がニコチン依存症(=喫煙の習慣)です。
風邪を意志の力で治せないのと同じように、病気であるニコチン依存症を意志の力だけで治すことは難しいのです。最近では、禁煙治療が健康保険等で受けられるようになるなど、ニコチン依存症を治すための環境が整いつつあります。禁煙しようと思ったら、当院までお気軽にご相談ください。
タバコの影響
煙草の影響は、「喫煙者」と「受動喫煙者(煙草を吸っている人の煙を吸う人)」の2つに大別されます。
喫煙者は非喫煙者と比べて10年寿命が短くなると言われており、たばこ1本吸うと寿命が14分短くなると言われています。
喫煙者
- がん
- 脳卒中
- 虚血性心疾患
- 循環器疾患
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- 歯周病 など
受動喫煙者
- 肺炎
- 虚血性心疾患
- 脳卒中
- 乳幼児突然死症候群(SIDS) など
参考:厚生労働省 e-ヘルスネット[情報提供] 喫煙「喫煙による健康影響」
このように、確実にあると分かっているものでも、これだけの影響があると考えられています。
日本ではいまだに、「男性40%程度」「女性10%程度」の喫煙率であり、先進国の中でも高い状況です。
喫煙期間が長いほど、このような影響によるリスクは高くなっていきます。
自力での禁煙が困難という方は、できるだけ早く「禁煙外来」を受診することをお勧めいたします。
日本ではいまだに、「男性40%程度」「女性10%程度」の喫煙率であり、先進国の中でも高い状況です。
喫煙期間が長いほど、このような影響によるリスクは高くなっていきます。
自力での禁煙が困難という方は、できるだけ早く「禁煙外来」を受診することをお勧めいたします。
治療方法
現在では禁煙治療は「保険適用」で受けることができます。
保険適用の治療では、12週間で5回の診療を受けていただきます。
ここでは、12週間で受けられる詳しい治療をご紹介いたします。
保険適用の治療では、12週間で5回の診療を受けていただきます。
ここでは、12週間で受けられる詳しい治療をご紹介いたします。
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1回目の診察
ニコチン依存症チェック
「ニコチン依存症のチェック」を行い、保険診療の対象であるかどうかを確認します。⇩呼気一酸化炭素濃度を測定します。⇩喫煙状況、禁煙に対する自信などを確認し、「禁煙補助薬の説明」を行います。 -
2~4回目の診察
禁煙状況の確認
呼気一酸化炭素濃度を測定します。⇩「禁煙の状況や体調」「薬の効果・副作用」「禁煙アドバイス」などを行います。 -
5回目の診察
最後の確認
呼気一酸化炭素濃度を測定します。⇩禁煙状況を確認し、今後も禁煙を継続するための注意点を確認して終了となります。
最後まで受診することで、禁煙率が上がるというデータもあります。
自信を持って禁煙したいという方は、ぜひ一度当院の禁煙外来にてご相談ください。
自信を持って禁煙したいという方は、ぜひ一度当院の禁煙外来にてご相談ください。
禁煙の効果
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- 禁煙 20分後
- 血圧や脈拍が下がる
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- 禁煙 1~9か月後
- 咳、息切れが改善する
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- 禁煙 1年後
- 虚血性心疾患のリスクが半分に減る
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- 禁煙 5年後
- 脳卒中のリスクが非喫煙者と同レベルになる
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- 禁煙 10年後
- 肺がん死亡率が喫煙者の半分になる
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- 禁煙 15年後
- 虚血性心疾患のリスクが非喫煙者と同じレベルになる